農家のトマト栽培記録「苗の植えかえ」2016年3月19日
種まきから10日後の3月19日。
5cm程度に育った苗を植えかえる作業をしました。
これ、何に使うものかおわかりになりますか?
答えはこちら
そうなんです。発芽し、少し育った苗を植える培地が正解。
農業用ロックウールです。トマトの根をしっかりと支え、通気性もよく水分や養分を吸収しやすい環境を作ることができます。
種床にはかわいい苗がならんでいます。かわいいでしょう?
こちらはミニトマトの苗
一見すると大玉のトマトと見分けがつきません。まざってしまうと農家でも見分けはつきません。
トマトは契約しているスーパーさんや農協に出しています。
ミニトマトは契約で栽培していますが、どちらもインターネット通販でもお買い求めいただけますので、よろしくお願いします。
ミニトマトは名前がかわいいんですよ。
ざっと並べてみると
- ホワイトチェリー
- イエローミミ
- ピッコラカナリア
- スノーホワイト
- チョコレートチェリー
- グリーングレープ
収穫が近くなったら、それぞれの品種の特徴を少し詳しくお伝えしますので、お楽しみにしてください。
植えかえの時には葉っぱに触らないように、茎を2本ずつ指で挟み持ち上げます。
根を挟んで、培地に差し込んでいきます。
培地は養分を含んだ水に浸されています。
養分と水分を吸い込んで、ますます早いスピードで成長しますよ。
作業自体はたんたんとするんですが、やっぱり苗一本一本が愛おしいんですよね。
種まきから手をかけてやればやるだけ、おいしくて上質なトマトができます。それが農業の楽しさの基本だなと思います。何年もやってるし、農地もだいぶ広くなってきたけど、それでも種1個、苗1本への愛情が農業の基本だということは忘れちゃいけないと思っています。
愛するトマトの苗はどんどん大きくなります。
葉が増えて、広がって、苗の背丈も伸びてきます。
次の作業はひとつひとつの苗の間隔を広げてあげることです。
同じハウスの中に並べているとはいっても、場所によって日の当たり方に差ができます。
日当たりの悪いところにあった苗はヒョロっと長く伸びてしまい、実をとる苗としては適しません。
商品となるトマトを育てるのには良い実をつける苗だけを使います。
やっぱりおいしいものを食べていただきたいですからね。
今日は元気です